死ぬまで 生きる。

主観的で個人的な日常生活について

ヒルに噛まれてもまた行きたい、山での贅沢な日のお話

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※イメージ画像ではありません。

週末、台風の影響が少なそうという予想のもと、山に遊びに行ってきました。
寒いかも…と衣類を色々持って行ったのですが、予想以上に暑く(なんなら川に遊びにいけそうなくらい)使わなかった衣類も多く荷物重いなぁ……とぼやいてしまったりもしたのですが、
降っても通り雨程度の雨のみで2日間山生活をめいっぱい楽しんできました。
一軒家を1泊かりて、自由に使わせていただくスタイルでの滞在で、食事の準備も自分たちでするのが基本なのですが、
いつもお世話になっているところなので、夜はオーナーさんやお友達と一緒にワインをあけたり。
新鮮な野菜と海鮮と、おいしい水で作った作り立てのパン(友人作)その他…しかも、近くの温泉にいって露天風呂を楽しんだあとのそれですよ。
眠くなるまでダラダラ食べて飲み、半分寝ながら歯を磨いて寝る……。これを贅沢と言わずなんだというのでしょう…。

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家の近くにある金木犀の木の大きさに圧倒されたり、栗を拾ったり、栗や柿の残骸を発見したり(姿は見えなかったのですが猿の仕業だそうです)、のどが渇いて湧き水を飲んだり、
拾った栗でパイを作って食べたり(友人作。皮むきは私も手伝いましたが……)、ソファにゆったり寝そべって窓際で本を読んだりウトウトしたり……これを贅沢と言わず(略)


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結構がっつり「山」なので、倒木とかもあるし行けないところや危ないところも沢山あるのですが、山いいなぁと思った2日間でした。
長期で住める気はしないのですが、静かなのに、無数の命の気配を感じるというかなんというか。

不思議なことに、街にいるときに遭遇する虫は苦手なのだけれど山のなかで出会う虫はそんなに怖くないんですよね。ヤモリとかトカゲとかハチとか。
街で見かけるとめっちゃ怯むので、山マジックだと思っています。多分山は彼らの領分で私はちょこっとお邪魔させてもらってるっていう気持ちになるのかも知れません。
じゃぁ謙虚にしているのかと言われればそうでもなく、あ、ちょっとごめんね。通るね?という感じでずかずか乗り込んでいったりするのですが。


狸とか鹿とか熊とか猪とか猿とか、近くに「居た」痕跡はあっても姿はなかなか見せてくれません(会えたら会えたで怖いだろうなと思いますが)
今回は鹿の鳴き声が聞こえて、オーナーの犬が耳をぴんと立てて鼻をひくひくさせている姿が印象的でした。(特別な訓練はしていないけれど、種類的には猟犬)
人が人だけで生活圏を築く以前の生活というか、そういうものを一瞬感じられたような気がしました。
猟をして、獲物をとって、それを食べたり生活の糧にしていた時代のことに思いを馳せて、ちょっと敬虔な気持ちになったりもしました。
本当の意味での「生き物の営み」について考えさせられる瞬間が何度もあります。
勉強や仕事や人間関係で躓いたとしても、別にいい。”生きている”こと自体に意味がある。ということの意味がストンって入ってくるような。
多分、日常生活のなかで何度も忘れてしまうんでしょうが、”生きる。それでいい”と思える瞬間を感じられた気がしました。



あとなんといっても今回は…山訪問数回目にしてついに……ヒルデビューしました。
あの小さいナメクジみたいな、でも血を吸う分ナメクジより質が悪い、あれです。あれに噛まれました。噛まれた瞬間気が付いて退治できたので被害は少なかったのですが、やっぱりちょっと気持ち悪い……でも気持ち悪いのに足を噛まれ続けるほうがもっといやなので、ベリッ、ポイッっとやっつけました。前に地元の方が退治されるのを何度も見ていたので頑張れましたが出来る限りやりたくない……でも、本気の山遊びでは覚悟しておかなくちゃいけない……と改めて心に刻む出来事でした。
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